イギリス大学院で卒論のテーマ選びを一発でクリアする方法を知りたい方は他にいませんか?

 

始まりました!カネショーです!

 

今回は、イギリス大学院で1番の難関である卒業論文のテーマに関する記事です!

 

イギリスの大学院では、1万字以上の長い卒業論文を書く前に3000字の概要(設計図のようなもの)を提出しなければなりません。

 

今回は、卒論の概要を必ず一発で突破できるロンドン大学式のテーマの決め方についてご紹介します。

 

僕が実際にテーマを決めて合格するまでの道のりを例にして説明していきます。

したがって、より現実味がある内容となっております!!

 

 

この概要さえ無事に合格すれば、その後はデータ収集と論文の結論づけに力を入れて書いていくだけですので

夢のイギリス大学院卒業が目前に見えて来ます。

 

卒業論文の概要のテーマ選びでなかなかゴーサインをもらえないと、、

 

卒業論文に取り掛かる時期が遅くなってしまい、時間に余裕がない中で卒論を完成させなければならなくなる危険性があったり

 

最悪の場合、2回不合格してしまうと卒論完成まで進むことができずに大学院留学を終えてしまう危険性があります。

 

せっかく授業の単位は取れても、卒論を完成させられなければ修士号が取得できません。

 

『イギリスの大学院に進学したいけど、卒論をどんな風に進めていくのか全く情報がない』

といった方は今回の記事も必ずチェックしておきましょう。

 

Let’s get started !!

 

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①テーマは狭く具体的に

 

1回目の提出の後に僕が一番実感したことは、イギリス大学院の卒業論文の目的として

テーマはなるべく具体的にかつ学科の内容に関連したものでないとOKサインが出ません。

 

僕の場合は、ビジネス心理学関連のテーマとして

リーダーシップや意思決定

について最も興味があったので、関連の文書を10冊以上読んでテーマを決めました。

卒論概要のタイトルは初めはこんな感じになりました。

 

『民族的に単一的な組織における意思決定やリーダーシップについて』

 

これに対しての採点側の評価は

『具体的にどこの場所のどこの組織か(日本やルーマニアなどの〇〇の業界など、)』

『どんなリーダーシップの種類なのか。意思決定の定義は?』

という感じで、僕の作ったテーマが広すぎるという評価でした。

 

基本的に修士論文では、画期的なアイディアや論理を考える必要はなく

今までに研究された理論やデータを使用して違う状況やケースに当てはめて検証していくといったレベルで大丈夫です。

 

1回目のアドバイスによって、僕の最終的な卒論のテーマは次のように具体的に絞られました。

 

『日本の製造業におけるLeader Member Exchange理論(LMX)の有用性』

 

・LMX理論とは?

ー既存のトップダウン式の組織の運営方法とは異なり、リーダー(上司)とフォロワー(部下)との間で一対一でコミュニケーションを取って業務の責任などをより部下に任せて、フォロワーの満足度や仕事に対する取り組みを活発にしていくという理論ー

 

・『具体的にどこの組織か?』という改善点に関しては、”日本の製造業”という風に限定し、

・『具体的にどんな理論を使うのか』というダメ出しに対しては、上記の”LMX”理論を考えるというようにテーマをより具体的にしました。

 

テーマが広すぎてしまうと研究がとても困難となり、ハリウッド映画並みのスケールになってしまうので気を付けましょう。

 

 

 

②既存の論文の盲点(Literarure Gap)を見つける

 

 

テーマを具体的にしたら、その次は関連する論文を読んでいきます。論文の引用数は大体20〜30程度と幅広く読んで情報を集めます。

 

⚠ここで注意すべきは、古い論文を引用しすぎないことです。

 

できるだけ過去5〜8年くらい前に出版された論文を参考にしましょう。

 

僕は1回目の提出時に、90年代と00年代の論文をメインに引用したら

『データが古い』というツッコミを受けました。

 

引用する論文は

 

①大学が提供するデータベース

②グーグルスカラー https://scholar.google.co.jp/

③図書館

 

から探していきます。

 

この中では、グーグルスカラーが一番使いやすく便利でした。

この画像の左上のように、期間を設定すれば最新の論文のみ抽出できます。

 

 

読み進めていきながら、これまでの実験結果の疑問点や盲点(Literature Gap)を探していきます。

 

僕の例の場合、上記のLMX理論についての論文を読んでいくにつれて、既存の論文は主に欧米や中東でのみ研究が実施されたことが判明しました。

これが僕の例の場合、「既存の論文の盲点」となったのでした。

 

それもそのはず、これまでの論文によると、この理論は欧米で生まれ集団主義よりも個人主義が王道の欧米でのみ有用性が証明されたのです。

 

そこで、僕の中で次のような疑問が生まれました。

 

『集団主義的な組織文化がベースのアジア、日本で有効性を検証したらどうなるのか、、、』

 

今度は、アジアで実施された論文を探しましたが、その数は圧倒的に少なく、中国や台湾のケースが数件ある程度でした。

 

 

その後、日本の組織文化についての論文を読み進めました。

日本の企業文化については今までの経験からある程度知っていますが、あくまで修士論文。

客観的なデータを引用して説明しなくてはいけません。

 

読んだ論文の範囲内でのデータですが、日本の企業文化としては

 

終身雇用

連帯責任

責任の所在が個人より集団に向けられる

 

というデータを論文から引用し、LMXがうまく機能する欧米の個人主義的な文化とは異なることを説明しました。

 

さらに、この集団主義の弊害についての論文を探して読み、個人の意見や思惑が集団にかき消されることの問題を挙げました。

 

この流れで、最終的に

 

『LMX理論は集団主義的な日本の製造業でどのような影響を与えるか』

という感じで、卒論の研究テーマが無事に定まりました。

 

なぜ、製造業を選んだかと言いますと、日本の製造業は特に日本の集団主義的な文化を色濃く反映していることが論文からみてとれたからです。

 

このように、逐一論文の研究結果から根拠を提示して理論武装していけば、採点側も納得のOKサインが出るはずです。

 

 

このようにしてLiterature gapを見事に見つけ、それを研究のテーマとすることに成功したのでした〜。

 

以上のような要領でイギリスの大学院での卒論の概要をクリアしていきましたので、ご参考にしてくださいませ。

 

今回紹介したステップを意識してあらかじめ卒論のテーマを決めていけば

 

あなたは一発で概要をクリアすることができイギリス大学院留学の成功率が100%になります!!

 

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